データ社会では、市民・企業・行政を取り巻くエコシステムはどのように形成されていくのでしょう。
最初は、こんな問いから始まりました。
そしてプライバシー、セキュリティ、事業構想、ビジュアライゼーションの視点を織り交ぜ、以下について探索してきたのが前回までです。
・「データ」とはどういうものか
・「データ社会」とはどのような社会か
・「データ社会」に近づく取り組みを、どのような視点で見るといいか
今回は行政・企業の動きを踏まえ「データ社会」のための取り組みに今なにが足りていないか?について考えていきます。
デジタル庁の新設、情報漏洩のニュース、情報銀行の動き。様々な変化が起きている中、データサービスにまつわるプライバシー、セキュリティについて自分たちが留意すべきことを一緒に確認しましょう。
今回のゲストは、経済産業省・総務省が策定した『DX時代における企業のためのプライバシーガバナンスガイドブックver1.0』策定に携わった方をお呼びします。
■登壇者:
林達也(Hayashi Tatsuya) / 株式会社パロンゴ 取締役
株式会社パロンゴ取締役/慶應義塾大学KMD研究所リサーチャー/経済産業省 情報プロジェクト室 デジタル化推進マネージャー等。
エンジニア、コンサルタントを経て、2004年に情報技術の研究開発支援・コンサルテーションを行う株式会社レピダムを創業。2009年頃から主にW3CやIETFを中心としたウェブ及びインターネット技術の標準化活動に参加。研究機関等の客員研究員や所員、各省・各団体の委員等を兼任する他、Internetとそのセキュリティに20年以上従事。近年は認証・認可技術やプライバシー、パーソナルデータ分野に精通し、OpenIDファウンデーション・ジャパン理事を経て、デジタルアイデンティティ分野の技術者および企業コミュニティをリードしている。
関原弘樹(Sekihara Hiroki) / 株式会社インフォメーション・ディベロプメント フェロー
2000年より10年以上通信事業者にてネットワークエンジニアリングとフィジカルセキュリティの分野に従事。2014年株式会社インフォメーション・ディベロプメントに入社。主にセキュリティコンサルティングビジネスを担当する。2015年同社のトップレベル人材としてエバンジェリストに就任。2018年にフェロー就任。現在はセキュリティビジネスの推進と新規ビジネスの開発を主要なミッションとしながら、業界における自社のプレゼンスの向上についての活動も積極的に行っている。
今村桃子/Privacy by Design Lab Co-Founder
組織システムファシリテーター、コミュニティデザイナー。東京大学でアジア都市環境研究を行い、工学修士を修了。EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングにてシステム導入や事業構想に携わる。人事業界へ転身し、組織システムの変容に携わって以降、新たな概念の学習、関係性の強化、論理構成の構築を得意とし、U理論、システムシンキング、NVC等をかけあわせワークショップデザインを手掛ける。データプライバシーは、個・組織・社会システムの関係性を紐解き、共創価値を創出しあう関係性へのリデザインを進めている。